辺嵌張

ペンカンチャン。文字通り辺張と嵌張の複合系。

P1P2P2P3P4

要はこういう形。
上記例だと

P3

さえ入れば2面子が完成するが、悲しいかな自分で1枚使っているので残りは3枚。
それだけ聞くと単騎待ちみたいなもんか、と言いたくなるが
この形が愚形扱いされる要素としては、
「二面子を完成するために用意された手組み」は当然5枚の牌が必要なわけだが、
複合する5枚を使っておきながら受け入れがわずか1種類
という苦しい状況にある。

他のケースの中ぶくれ

P3P4P4P4P5

などもなども二面子にするための受け入れは確かに1種類だが、
これは4筒を確定した頭として見なせば他のパーツを面子候補にできる。
仮に他の部分が対子ですでに頭があるよ、となっても、シャンポンとして考えれば一応はそっちも受け入れが可能。

辺嵌張はそのままでは頭としてカウントすることもできないので、正真正銘受け入れは1種類なのである。

同じように複合する5枚で二面子、として受け入れが1種類のものとしては一盃口型の辺張・嵌張があるが、これは当然手役になるので意味が変わる。

そんなわけで愚形の代表格ではあるが、実は「変化」を期待する段階としてはそう捨てたもんじゃない。
頭を完成させきれないまま進行したら、最終的に端混ざりのノベタンができるし、もし平和系だったり、赤5があるケースだったりすれば、それを狙っての亜両面も組める。
初めの例なら先に5を引けば当然頭+面子、で見ることもできるし3・6筒の両面にも伸ばせる
一盃口になる期待値も低くはないし、何気にこの形の1・9は自分で隣を2つ潰しているわけなので壁的な意味で安全度も割と高い。
そんなこんなで悪いところばかりではないのだ。