フリー麻雀では相手は基本的に他人。
何度も通って常連化している場合はある程度コミュニケーションが取れたりもしますが、
コミュニケーション能力に難があるとトラブルが発生することもあります。
どうせ敵だし2度と合わないからどうでもいいわ。
という考え方もOKですが、いちいちトラブルになるとめんどくさいですね。
そんなわけで、よく発生するトラブルについて紹介。
知っておけば不要なトラブルは避けられます。
比較的発生しやすいトラブルの1つ
点棒を渡す時のマナー的な話ではありません。
これは多少ムッとされることはあってもそれ自体が大きなトラブルになるのは相当ひどい態度の時くらい。
起こりやすいのは「正しい点数が受け取れていない」状態になった時です。
例えば、8000点を自摸和了したのに、なぜか1000点足りない・・・とかの時です。
誰が払い忘れた?お釣りが多かった?はたまたどこかに落ちてる?など
点数移動状況をしっかり覚えている人がいれば正解が出てきますが、大体の人はその精算の前の点数は忘れます。
そんな中、何がなんでも「いや、俺は払ったから」というスタンスを貫く人がいるとトラブルの土壌が生まれます。
要するに「払ってるだろうが。何疑ってきてんだよ」という喧嘩腰になる感じです。
その本人が本当は払っていないことも普通に起こり得ます。
すでに次の局が始まっているならもうそれはスルーとなる可能性が高いですが、まだ次の局がスタートしていない時だとちょっと危ない状態です。
意図的にやる人は今はいないでしょうが、基本的には和了した人が譲る立場になることが多くなります。
損している人に更なるダメージ、というのはどうしてもストレスが強いもの。和了した人が少し取り分減る、の方が落ち着きやすいのでしょう。
これを避けるのは方法は、「自摸和了時、点数・チップの受け渡しをする際には、自分が渡す時に他の人が渡した点数と重ならないタイミングに渡す」こと。
特に、対面の人がツモった時には自分の下家は自分から見て右手側、上家は左手側に点数を置いていることでしょう。
右利きなら、自然と自分から見て右側に点数を置きたくなると思いますが、
渡すときに下家から受け取るであろう点数がちゃんと回収・確認されているのを見てから自分の支払いを置くと良いですね。
動きを混線させるとどうしても分かりにくくなります。
また、動くときの点数をちゃんと明言するのも良いでしょう。
1000点4本で4000点渡すなら「ちょうどです!」とか言いながら渡す、5000点なら「1000点バックです」と言ってお釣り額を伝える、などですね。
山を崩してしまう時の対応です。
多少の崩しなら大体チェックなり何なりのペナルティはあり得ますが、ゲーム自体は続行されます。
しかし、結構な枚数が吹っ飛んだ時はちょっと面倒なことになります。
基本的にはメンバーによる裁定を待つ方が望ましい。
そして、自分が崩したならその崩した部分での和了はなるべく避けましょう。
というか、大きく崩した行為をしたらもうその局で和了はするべきではありません。
マナーというよりもトラブル回避です。自分に対するペナルティです。
これは単純に
「明らかにミスで山牌の公開という、ゲーム進行に関する大きなヒントを全体に公開した」
「正しい位置に積み直せず、本来のツモとは違うツモが提供される結果を招いた」
ような人が普通に和了すると他の人は当然いい気持ちはしません。
とはいえ、ルール上はそれが許されるケースがほとんどです。
だからこそ揉めます。
これはもうシンプル、かつ発生頻度も高い。「聞こえねえよ」ということをきっかけにしたトラブル。
小声な人などで、発声が聞き取れない場合にそれによるなんらかの被害を被った人がキレます。
ツモが飛ばされる、点数を払う、などなど、その被害の大小は問いません。
自身になんらかのマイナスが発生する結果を招く相手に落ち度がある部分があればツッコミを入れたくなるのは人のサガ。
そして、その小声だった人が「いや、言ってるじゃん」とリアクションするともう爆発します。
これはちゃんと気をつけていれば誰でも避けることができるトラブルです。
「聞こえるように」言え、相手が聞こえてなかった場合は仮にちゃんと発声していたとしても「すみません、ちょっと声小さかったかもです」のような一言をかけましょう。
この程度のこともできない人はフリーに結構出現します。
これはもう単純にやった人が悪い。
これをやるような人は単なる超せっかちさんか、唯我独尊型です。
前者は嗜めることで止まりますが、後者はそうはいきません。
しかし、マナー違反であることを理解していながらやるわけなので、とても厄介。
これはもうメンバーにどうにかしてもらってください。
メンバーが全く気にしていないなら、そういうお店に行くのはやめましょう。
セット麻雀じゃねえんだよ。
「なんだよその待ちは」をはじめとする、他者の和了に対するケチをつける行為。
流れた後に「さっきのフリテンだっただろ?」とか言い出すケースも。
当然ながらマナー違反です。
実は、常連間である程度気心が知れている相手とかだと結構普通にこれが出ます。
そういうケースはお互いギャグのテイストで言っていたりするのでいいのですが、
やばいのは全くそういう関係性がないケース。
そして、言われた側が温厚ではない場合、一撃で揉めます。
自分が批判を受ける当事者なら笑って済ませるのがベター。
腹が立ったなら、ちょっと間を置いてからラス半コールをかけましょう。そうすれば「文句言われたからラス半」というイメージから少し離れます。
この種の揉め事は相手がちょっとオカシイ時に発生するものです。
そういう人を相手にするのはやめましょうね。
これは異様な遅さで打つ人がいると、トラブル発生の温床です。
遅いのは単純に周囲がストレスを感じるわけですが、それ自体は不正行為ではないので文句をなかなか言えないもの。
ここに対してぶっ込んでくれる遠慮がない人がたまにいますが、トラブルが発生するのはそういう時。
言われた側が遅いことを自覚していてくれればいいのですが、
なぜかここに刃向かう人がいます。
「遅い」「はあ!?遅くねえよ」これです。
遅いのに自分が遅くないと思っている人は結構います。
これは単純に「待つ時間」と「考える時間」は体感がまるで違うからでしょう。
本人はちょっと考えているだけのつもりでも、周りにはやたら時間を使っているように感じられます。
とは言え、言われた側がこれを認めないことでトラブルになります。
特に厄介なのはこういう人は「遅くないよね?」と他の人にまで同意を求めてきます。勘弁してくれ。
簡単に言ってしまえばマナー違反やそれに準ずる行為がきっかけなわけですが、トラブルはそのマナー違反をしている人だけでは発生しません。
それを「咎める」人がいて初めて発生します。そして、正義が咎める側にあったとしてもトラブルを起こす側の人にとっては関係ないのです。
つまり、トラブルを避けるには「そういう人に関わらない」こと一点。
あるいは「そういう人を楽しむ」というのも手です。
多少仲良くコミュニケーションが取れてしまったりすると、咎められても「ごめんごめん」になったりします。
喧嘩腰に咎めると大体爆発するので、その辺のバランスを考えるようにしましょうね。