フリー麻雀の戦略について

フリー麻雀は仲間内の麻雀やオンライン麻雀とは多くの違いがあります。
対戦相手、マナー、ルールなどなど、細かい違いは数あれど、
決定的には「収支の仕組み」に集約されます。

勝つための戦略などは色々ありますが、まずは基本的な考え方について書いていきます。
もちろんこれは1つの意見でしかありません。
フリー麻雀の勝ち組はたくさんいます。
その全てに適用される考え方というわけではありません。
まあ、フリー麻雀に通い詰めているような人はみんな人生における負け組だらけです。
あまり真剣に考えず、そんな考え方もあるんだなと思いながら参考になりそうなところだけ切り取ってください。

基本的な考え方

お店の選び方

まず、雀荘ごとに対戦相手の層が結構変わってきます。
当たり前ですが低レートのお店は低レートによく見る人がきますし、
高レートのお店は腕自慢の比率が上がります。

ただ、実は麻雀というゲームの恐ろしさで、「低レートの相手だと勝てない」という人もいます。
理由は単純。
低レートだと「負けても対して痛くない」という層が結構多いため、
アタッカーが非常に増えます。

高レートだと逆に「負けない麻雀」を選択する人も多めになるため、
ガンガン攻める人は上手くハマると高レートの方が勝てたりするケースがあります。

持って生まれた運が低い人は理論武装して麻雀をやるので、実は手の内が読みやすくなったりもします。

なので、麻雀のスキルに自信がある人が「まずは低レートで実践」してみるとボコボコになったりもします。
雰囲気を知りたい、という程度ならいいかもしれませんが、
逆に、「手牌読みなんてわかんねーよ」な人は低レートで全ツッパ麻雀をしてみるのもいいかもしれませんね。

また、お店によってルールも違います。
初めてのお店なら大体初めにルール説明をしてくれるので、そこで自分に合うかを判断しておきましょう。

チップという悪魔

最近のフリー麻雀には基本的に「チップ」という悪魔がいます。
手牌に赤牌がいる状態で上がると、それだけでチャリーンというやつです。
おおよそ、点5で100円〜200円、点ピンで500円、が主流です。

フリー麻雀は、麻雀の強さ以上にこの「チップ」をいかにかき集めるかが収支の肝になってきます。

W2W2W3W3W4W4W5W5W6W6W7W7W8
W8

この手をリーチして出上がりした場合、3倍満で24000点です。点ピンなら2400円ですね。

しかし、ツモ赤3だけの上がりだとどんなに愚形であってもチップ3枚×3人でそれだけで4500円ですね。
満貫分の8000点を加えると一撃で5300円。
どう考えても理不尽です。

つまり、美しい手役であがるより、赤入りで上がる方が楽で且つ美味しいわけです。
某チェーンなどでは、赤5筒が役扱いだったりします。
もう赤牌を集めるゲームですね。

着順

当然ですが、4位より3位の方がいいし、2位より1位の方がいいです。
しかし、上で書いたように、フリー麻雀は点数よりチップが物をいいます。
ウマの点数にもよりますが、3位と4位の差は10000点分だったり15000点分だったりしますが、
点ピンならチップ1枚をツモあがればその差は解消されます。

順位を上げるための上がりを目指すくらいなら、
チップが一枚でも増える上がりを目指す方が効率的です。

裏ドラにチップが付くなら、立直一発ツモ裏2を狙って役無し立直をするのも十分効果的です。
どうせ負けてるならヤケクソですね。

つまり・・・

フリー麻雀の「勝ち組」はオンライン麻雀で最高位に昇るための実力とは全く関係ありません。
プロになれるくらい綺麗な打ち方ができる、とかもフリーではさほど意味をなしません。
フリー麻雀で勝てる人は、「チップを集めるのがうまい」「相手にチップを取らせない」
そういう打ち方が大前提として身についている人です。
牌効率とか鳴き方とか点数計算とかの一般的な「麻雀が強い」という感覚は一旦捨てましょう。
この「チップ制度」が最重要ということをとりあえず理解してもらった上で、
細かな戦略・てくにっくなども今後色々書いていきます。