初心者向けフリー麻雀講座1 〜まずは放銃しない、を目指そう〜

仲間内で無敗だったり、ネット麻雀で高段位だったり、腕試しの一環でフリー麻雀に臨む・・・
連戦連勝でウハウハ、という状態になれば最高ですね。
しかし、そうなかなかうまくいかないのが麻雀。
初めてのフリー麻雀でボコボコにされてしまうと気持ちも萎え萎えです。

しかし、麻雀は麻雀。たまたまそうなってしまっただけだ、と思える人ならそれで良いですが
何か打ち方が悪かったんじゃないか?とか色々変に考えてしまう人もいるでしょう。

実際に見知らぬ人と争い、お金が消えていくというフリー麻雀において、
ネット麻雀の強さはそのまま発揮できることは稀。
なぜそうなるのか?は別の記事で色々説明するとして、
ここではまず、フリー麻雀の初心者が選択するべき打ち方、についてご紹介。

基本は防御重視で打とう

初心者にとってフリー麻雀の何が辛いかというと、「放銃する精神ダメージ」がフリーに慣れている人より大きいことです。
特に、自分が強い、と信じている人にとっては謎のおっさんに放銃すること自体がダメージ。
なんでそんな捨て牌でその待ちなんだ!?なんてのはいくらでも存在します。

対戦相手は上手いとは限らない

「明らかに自分より下手なように見えるのに和了されてしまう」というのは実際はよくあることで、
ネット麻雀などでもザラにあることです。
しかし、目の前で和了により満足そうな顔をされる、というのは想像以上に腹が立つものです。
面と向かっているからこそ、ちょっとした発言の節々に調子に乗っている感じが見え隠れ。
悪意はなくても対人麻雀に慣れていないとやはり気になってしまうもの。

よって、まず大前提として「相手を信じる」のはやめましょう。
この「信じる」は性格とか発言のことではなく、「効率よく打牌選択をするはず」という部分のことです。
たまに牌効率もしっかり理解している猛者はいますが、そういう人は点ピンであってもそう多くはいません。
多分、フリーの常連が全員ネット麻雀に移住したとして、勝ち組に回れる人は半分もいません。

なぜフリーだとそういう人が勝ったりするのか?
それはたまたまです。
そういう人はちゃんと通年で見ると負けています。
しかし、彼らにとっては麻雀は単なる時間潰しのギャンブル。
負ければ負けるほどたまにある勝ちが嬉しいので気にせず同じ打ち方を繰り返します。

そういう人は和了し始めるとなぜか爆裂します。
これはデジタルを突き詰めた人にとってはあり得ない話だと考えるかもしれませんが、
フリー麻雀は心理が思いっきり影響します。
これ、オカルトに感じるかもしれませんが真実です。
運、と一言で片付けるような話ではなく、心理状況によって「打牌選択」が変わるのです。
自分が点数を持っている時、金銭的ゆとりが生まれた時、難しいと思っていた手を和了できた時。

ダメダメだあ、という時の捨て方は若干ヤケクソになる選択の仕方だったりするので、
必然的に調子が出てきた時の方が和了に近付くのです。

初めから完全に牌効率を重視して打てる人にはあまり関係ないのでしょうが、
例えば「満貫以上はあがれない」という状況になった時の選択をしないといけない、
となると和了率が下がるのはなんとなくわかるでしょう。

心理面が崩れると、そういった方面から打ち方が変わる、ということですが、ここから逆算すると
「とにかく放銃だけは避ける」
この一点を突き詰めてみてください。これだけで気持ちがだいぶ変わります。
自分は放銃したからって打ち方崩さないよ、という人も多いでしょうが、「相手を調子に乗らせない」ことも目的です。
そして、「勝つための打ち方」はもう少し先の話。ここではまずフリー麻雀で「負けない」という第一歩目の話です。
初めから勝てる人はこんな記事読む必要ないですからね?間違えないでね。

具体的には「立直には基本的にオリを第一選択肢」
「2副露以上している相手は立直と同じレベルで警戒する」
「捨て牌3段目辺りになったらオリてない人全員を警戒する」

そして、「手の中はいつでも迂回・ベタオリができる状態にしておく」です。
もちろん、先行良型立直や高打点の副露仕掛けはどんどんして良いです。
配牌を見た瞬間に「こりゃ勝てるわ」という手の時に防御を考える必要がないのは当然です。

他者の捨て牌は序盤から確認しておいて、「なるべく多くの人に通る牌」が手の中に多く残せるように選択していく形です。
完全一向聴が目指せる状態だとしても、3枚切れの字牌があるならそっちを残して両面固定をしてしまいましょう。

消極的ですし、勝率が落ちるかもしれませんが「放銃」は間違いなく減ります。
ツモられっぱなし、という負け方もそれなりに辛いものですが
放銃する時よりも気持ちは楽なはずです。
他の人も一緒にダメージ受けるので挽回もしやすいし。

この記事ではここまで。