Mリーグのおかげ?で麻雀に関する色々な戦略やらなんやらが各種メディアに散らばってきています。
youtubeなどでも初心者向けの戦略を公開している動画などなどありますね。
しかし、牌効率やら捨て牌読みやら、「これを理解すれば勝率が上がる!」といった情報、信用してはいけません。
そこで公開されている情報を信じて、しっかりと勉強し、手順をマスターして満を持してフリー麻雀へ・・・
和了率は上がるかもしれません。聴牌に持ち込める回数は増えるかもしれません。
平均着順が上がるかもしれません。
それなら勝てるんじゃない?と思ったあなた。
フリー麻雀を理解していません。
ここでは、そんな麻雀勝ち方講座みたいなものの罠についてご紹介します
麻雀において、牌効率は上がりに向かうために非常に有効です。
言うまでもなく、これを理解している人としていない人では「聴牌をする確率」が結構変わってきます。
この中から1枚切らないといけない、となったら、普通は6筒が牌効率としてはベストでしょう。
メンツになる確率が全然違いますね。
しかし、フリーに慣れている人で、点数状況などなどを鑑みると2筒を躊躇なく外す人もいます。
なぜって?赤の受け入れがないからです。もし赤5筒が2枚のルールなどだと、23という一般的には強いターツは46のカンチャンより収益期待値は低くなります。
牌効率はあくまでも「どう切れば聴牌・和了の確率が高いか」のための技術であり、
「どう切れば一番稼げるか」と言う発想ではありません。
「そうは言ってもあがらないと勝てないじゃん」と言うのはごもっとも。
しかし、トップを取るよりも赤2枚の手を2〜3回ツモあがりした方が収益が大きい、と言う事実も忘れないでください。
もし、点ピンでチップが1枚500円なら、2枚オールのツモは3000円です。
トップで得られる金額はオカ2000・ウマ1000~3000です。
牌効率、は簡単に言うと「確率が高い方を選ぶ」と言うデジタルな打ち方です。
打点期待値なども考慮すると複雑化していきますが、初心者からそこまでをマスターさせようとする指南情報はあまり出てきていません。
さて、そうなると何が起きるでしょうか?
例えばこんな捨て牌、全て手出し、となった時、牌効率を半端に学んだ準初心者の手はスッカスカです。
1筒を切った後にだいぶ経ってから手出しで2筒、ツモでその牌が入ってきた様子ではない。
となると手の内にP4があるのがほぼ確定します。
牌効率から逆で考えるとすぐにわかりますね。
こういう逆算が取られやすくなってしまう、と言うのが牌効率重視のデメリット。
もちろん、ツモればいいし、ツモを目指すのが勝つための基本です。
ただし、手の内が見えやすくなる、と言うのはどんな状態であっても良いことではありません。
そして、逆にど素人の捨て牌は熟練者には読めません。
半端に牌効率を重視するよりは、訳のわからない捨て牌をする人の方が怖いですね。
牌効率が不要なわけではありません。確率を上げるのはとても大事なことです。
しかし、フリー麻雀で収益をとっていける人は、確率よりももっと重要なことを見ます。
極論ですが、その人たちは1位じゃなくてもいいのです。
重要なのは「場況」と「収益期待値」
その情報を元に、
「この手は上がりに向かうべき」「この手は上がれなくてもいいからいつでも守れる状態にする」
「チップの可能性が高い仕掛けが出てきたら、他の人がその人と潰し合うように仕向ける」など、
自分の手以外の状態も含めて立ち回る打ち方ができる人が強い、と言えます。
「早く、且つ出やすい待ちになりそう」
「十分な打点があり、山に待ち牌が多そう」
「赤牌がある」
この時には攻めましょう。学んだ牌効率を活かすのはこの時です。
特に手の中に赤が大量なら、立直以外への放銃は満貫だろうが関係なく突っ込みます。
それらの条件がクリアできない状態なら、牌効率よりも「安全な牌をできるだけ手元に残したまま聴牌チャンスを伸ばす」と言う打ち方になります。
誰かからヤバそうな仕掛けや立直が来たときには、他の人の援護ができるような捨て牌をしてみるのも良いですね。