麻雀で食っていく!を実現する雀荘メンバーとしての生活は成り立つか

麻雀が好きで好きでたまらないからもう麻雀だけやって生きていきたい
そんな人もそれなりにいるのではないかと思いますが
フリー雀荘で常に勝ち続けることができるとしても、社会的地位の問題などで流石にちょっとそれは苦しい・・・という人。
必然的に雀荘の店員という選択肢が頭に浮かぶことでしょう。

さて、巷に大量にある雀荘。そのメンバーは果たして理想通りの生活ができているのか?
戦績は?麻雀を打つ以外の仕事は?生活費は?などなど
とりあえずは一般的なお話から。
いずれはメンバーからアンケートを取って、リアルな声などもお届けしたいですね。
1ゲーム分くらいの謝礼費で対応してくれるならやってもいいか・・・?

雀荘メンバー(社員)の収入相場

雀荘は全国にあるので、地域毎に給与相場ももちろん変わってきます。
激戦区だったり、大手のチェーンなどと、個人経営クラスの小規模店では当然給料も変わりますね。

一般的には、雀荘の正社員は25万円前後が額面給与となります。
15~30、といった幅がありますが、手当やらなんやらで上下するのは普通の会社と一緒。
中には月給40万オーバーを謳っているお店もあります。

では、ちょっと強気に手当てなども込みで額面30万円として見てみましょう。
あなたが社会人ならわかると思いますが、この額面だと手取りは25万円弱になります。
雀荘の店員は勤務時間など不規則が当たり前。残業代など存在しないと考えてください。
この25万円から生活に必ずかかってくるであろうコストを引きます。
麻雀を打って生きていこう、という考えの人が結婚をしているとか不自然極まりないので独り身として算出しましょう。
家賃5万 食費3万 水道光熱費1万 日用品1万  で10万円ですね。
色々安い?とりあえず最低限の生活維持費なのでまずは気にしないでください。

つまり、月15万円が「自由になるお金」です。
お?意外と結構いい生活できる?

雀荘メンバー(社員)の麻雀収支

麻雀をしているだけの生活で毎月10万円以上貯金できるね!という発想が頭をよぎりますね。

さて、麻雀をやるなら当然お客さんからもお金をいただける可能性があります。
逆に、お金を払う可能性もあります。なぜ接客しているのにお金を払うことになるのか。
ピン半荘1回で箱まで喰らう負け方をすると、ウマがワンツーなら1撃で6000円です。
チップもあるので下手したら1万円です。

勝った場合はもちろんその逆。
4人に1人は勝てるゲームですが、2人は負けるゲームです。2位だと収支はほぼ変動なし、というのがポイント。
飛びとか無しで雑に計算して
1位は+5000 2位は+1000円 3位は-2000円 4位は-4000円 を基準とします。
1日5半荘。30日間で150半荘。
全て1位だとなんと75万円!富豪だね!
2位でも+15万円。生活にだいぶゆとりが生まれます。
3位だと-30万円。おや?給料の自由になるお金って15万円じゃなかった?
4位だと-60万円。自己破産かな?

勝てることもあれば負けることもあるでしょう。
しかし、これをみてわかる通り、1位を取れないとほぼ沈んでいく仕組みになっています。
こんなに偏ることはないと思いますが、「毎月」この-60万円から+75万円の幅で手取りが変動する、ということです。

フリー雀荘にくるような客です。素人相手ではありません。
当然、月によってはマイナスに大きく振れてしまうこともあります。
それなりに強い打ち手であっても、平均順位は2.4を切れるかどうかですので、
収支を大きくプラスにできるような人はごくわずかです。

・・・さて、ここまでなら麻雀の強さに自信があるなら上等やん、と言えるかもしれません。

ゲーム代がフルバックされるお店なら・・・

そう、ゲーム代を給料に含むことで、高給与を掲げるお店もあります。
もしゲーム代の負担を自分がしないといけない場合は、150回分のゲーム代を考慮する必要があります。
500円なら75000円です。
この額を勝つ、となると平均順位は2.2とかにしないといけません。とんでもなく高難度。

麻雀以外のお仕事

雀荘の店員の仕事はもちろん麻雀だけではありません。
一般的な接客行動やゲーム代の回収、予約受付、掃除やらなんやらと色々あります。
まあ、この辺は別に難しいことじゃありません。普通の社会人経験がある人ならできるでしょう。

普通の会社員と違って、社会人スキルが得られるか?と言われると怪しいものですが
麻雀で生きる上でちょっとした雑務をやる、くらいの覚悟ができるならこれ自体はそんなに怖くはないですね。

嫌な客の対応とか困ったこともたくさんありますが、その辺は他の仕事でも同じです。
業務は麻雀が主ですからね!別にいいやんそんなことは!

案外どうにかなりそう?

麻雀がある程度強くて、ゲーム代が返ってくるお店なら、雀荘社員は案外なんとかなるお仕事ということが分かります。
しかし、昇給とかボーナスとかスキルアップとかの他の会社で働いている人が得られるものはあまり期待できません。
麻雀で生きる覚悟があるならともかく、その覚悟がない場合はちょっとリスキーです。

ついでに言うと、負けが込んだ場合、抜け出す術がありません。だって負け分をギャンブルで取り返す以外の選択肢がないんですもん。
コツコツ働いて返す?コツコツ働いていると負けが増えるかもしれないよ?
つまりもう勝つしかなくなってしまうのです。
普通の人は極端に大きい出費が出てきても、日々節約したりして給料から少しずつ返す、という術があります。雀荘社員だとそうはいきません。
雀荘社員は金銭的に麻雀が打てない状況だと仕事面で役立たずです。事務スタッフとして雇われてるわけじゃないんで。
いたたまれなくなるよね?

これが雀荘社員の一番おっかないところかもしれない。