麻雀と他のギャンブルとの違いとは?

麻雀をギャンブルとしてみると今せっかく市民権を得てきているMリーガーとかが怒るかもしれないが
正直ギャンブルとして見ない麻雀打ちは少ないことでしょう。
妙に許されている感がある博打としての麻雀ですが、実際は違法だからね?見過ごされてるだけなのでその辺は理解を忘れないよう。

さて、ギャンブルという観点から見たときに、麻雀と他のギャンブルの違いは何か?についてまとめて見ましょう。

対人(客同士)である

ギャンブルと言われるものの中には、
・機械が相手のもの
・スポーツなどの真剣勝負の外から賭けるもの
・人(胴元)と戦うもの
・客同士で奪い合うもの
がありますが、それぞれにそれなりの特徴があります。
一応この枠外に「不測の事態に賭ける」という保険ビジネスという恐ろしいものがありますがまあ一般人には関係ない。

機械相手のギャンブル

パチンコスロットが筆頭。要は一定確率で当たりが出る機械を相手に運のみでぶつかるというギャンブル。
一応釘だの設定だの、色々な違いはあれど、「すべての結果は機械次第」なので一応最も確率が収束する仕組みにはなっている。
つまり、基本的には試行回数が増えれば増えるほど勝てなかったという結果が待っているもの。
お店はこの試行回数が多いことを前提に、負けた額から会社としての収益を出しているわけで、
100日間3万円ずつ使って戦った後で財布の中身がプラスになっている場合は奇跡と言える。
まあそれと同じ人が1万人いれば3億円なのでその中の1億円くらいはもしかしたら勝ち組が持っていっているのかもしれない、と考えればまあ。
分類分けするなら宝くじなんかもこのカテゴリーか。参加者が多いほど奇跡の一人は生まれやすいのがこのジャンル。

スポーツなどの真剣勝負を元にしたギャンブル

要するに競馬・競輪をはじめとする、「結果誰が勝つか」に賭ける予想系ギャンブル。
これは機械相手とは異なり、「勝つと思っている人が多いプレイヤー」に賭けると取り分が減る。
参加者が費やした賭け金を、当たった人のグループと運営で分け合うという仕組みなのでどう足掻いても参加者側の方が損をするわけだが
あくまでも「予想が外れた人」の負債から賄われるので当たった人はそれなりにリターンが大きめ。
これは完全に「読み」の戦いなので、人によって全然違う成績が出る。
100回挑戦して収支プラス、という人もそれなりにいると思われる。
賭ける人が全員ギャンブルのことだけを考えるわけではなく、「応援したいから」「好きだから」という理由で買う人もいるのだ。
運の要素ももちろん絡むだろうが、実際は予測能力が基本。

人(胴元)と奪い合うもの

カジノなんかで行われているようなゲームにはこれが多い。
最終的な支出元を考えれば客同士ではあるのだが、一応はお店との勝負という形式になる。
バカラとかブラックジャック、ルーレットが比較的わかりやすいか。
運の要素はもちろん、人の表情や癖、心理なども影響されるが、相手がプロであることを考えると勝てるような仕組みにはなっていない。
とはいえ、参加者の合計数とつぎ込まれる金の量が多い場合は、その一部は大勝ちすることができるような仕組みではあるので
人生一発逆転がイメージされやすいのはこの種のギャンブル

客同士で奪い合うもの

お店は場所を提供する、ということに対する対価を得るモデルのため、ある意味「純粋」なギャンブル。
つまり、勝ち負けにお店の思考が影響することがないギャンブル。
麻雀はもちろんこれ。他にもポーカーなんかもあるが、極論、友達同士でのジャンケンして勝ったら何かを得る、もこれ。
複数人が参加するギャンブルで、上の3つは「全員負ける」ことがあり得るが、
客同士の場合は必然的に「客の中で誰かは必ず勝つ」という仕組みになる。
つまり客の中で一番強ければ勝ち続けることができ、逆なら負け続ける。
当然、この仕組みのギャンブルは「運」が絡まないと逆にクソゲーになる。
将棋の名人と将棋でギャンブルやる、とか勝てっこないよね。

運と技術が絶妙に重なるゲーム性

麻雀は運ゲーであることは事実だが、下手すぎるやつはどう足掻いても長い目で見ると勝てないようになっている。
つまり一定以上の賢さ・技術が必要なので、熟練者が「比較的」勝ちやすいゲームというのが他のギャンブルとの違いの一つ。
パチンコなどは熟練しようがなんだろうが相手は機械なので「確率的に勝ちやすい台」を選べるか、などの差はあれど
誰がその席に座っても基本的には似たような結果に収束する。

麻雀の場合は、「同じ配牌・同じツモ」でも和了の可能性が結構変わる。
かといって、「上手い人」が必ずしも勝てるわけではない、というのもポイント。

総合的にお店に払うゲーム代以上の収支を得られるか、という観点から見ると
難易度は当然高いものの、強い人であれば割と簡単にクリアできてしまうというバランスではあるものの、
そういう強い人でもボコボコにされてしまうこともある、というゲーム性。
どんなに弱い人でも1局勝負ならプロに勝つこともありますね。

金銭的な移動がなくても成立する

これがある意味他のギャンブルとの大きな違い。
他のギャンブルは「お金を出さないと成立しない」という部分がある。
例えばスポーツくじ系は「誰もお金を出さない」場合は成立しないし
パチンコなども「ギャンブルだから」許されるような単純なゲーム性。
麻雀は運要素はあれど、「徹底的に研究」することで戦績向上が明確に得られるという、
頭脳スポーツに近い面が結構多いのだ。
賭けてる人がいないオンライン麻雀ゲームのユーザー数からしてそれはもう認められるだろう。

素人ではなかなか勝てない

これがある意味麻雀のギャンブルとしての価値を低くしている、とも言える。
それが「誰でも簡単に参加できてしまう」他のギャンブルと異なり、
ある種の市民権を得ている理由の一つなのかもしれない